ビヨンドトゥモロー スプリングプログラム2013 開催報告
概要
ビヨンドトゥモロー スプリングプログラム2013は、奨学金プログラム参加者を対象としています。参加学生が、ビヨンドトゥモローについて理解を深め、未来に向かって自分が目指すべきビジョンを描き、これからの学生生活において何を達成すべきかを具体化する3泊4日を過ごしました。プログラムの中では、各界で活躍するリーダーたちの大学生活についてのインタビューや、メンターとの対話を通して、東北被災地を代表する自分たちが逆境を乗り越えて果たすべき社会的な役割について考え、アクションに移すきっかけとなる場を構築しました。
目的
今回のプログラムでは、ビヨンドトゥモローの各種奨学金プログラムの参加者が一同に会し、3泊4日の対話プログラムを通して、下記を達成することを目的としました。
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- ビヨンドトゥモローの趣旨と目的を理解し、東北発のリーダーとしての自分の役割を考える。
- ビヨンドトゥモローに参加する学生たちが団結し、東北の未来に貢献するための信頼を築く。
本プログラムは、財政支援のみに終わらない、被災地発の包括的なリーダーシップ教育を目指すビヨンドトゥモロー独自の奨学金プログラムの意義を学生全員が理解する上で欠かせない機会として、2012年に続いて第2回目の開催となっています。
日程・開催地
日程:2013年3月15日(金)~18日(月)
開催場所:国立オリンピック記念青少年総合センター、鳩ノ巣バンガロー
参加者
大学スカラーシッププログラム参加者15名(スカラーズ)
東日本大震災に被災しながらも、グローバルな視野を持ち国内外で活躍するリーダーになることを志し、2012年4月~2013年3月に新たに大学・短大・各種学校に進学予定の高校生を対象。返済不要・給付型奨学金提供を含む、包括的なリーダーシッププログラム。参加対象者は、小論文・面接により選抜されました。
東北未来フェローズ・プログラム参加者13名(フェローズ)
東日本大震災に被災しながらも、グローバルな視野を持ち国内外で活躍するリーダーになることを志し、2013年4月~2014年3月に新たに大学・短大・各種学校に進学予定の高校生を対象。返済不要・給付型奨学金提供を含む、包括的なリーダーシッププログラム。参加対象者は、小論文・面接により選抜されました。
高校留学プログラム参加者1名
スケジュール
1日目 | オープニング・セッション ゲスト:安部昭恵 首相夫人 スピーカーセッション「はたちの頃①」 宮城治男 NPO法人ETIC.代表理事 ビヨンドトゥモローとは・体験共有・これまでの活動 ディスカッション①「東北発のリーダーとして、今すべきこと」 合唱練習・門出の言葉練習 夕食 & 東京ツアー |
2日目 | ダイアログ・イン・ザ・ダーク(くらやみ体験) 鳩ノ巣バンガローにて夕食、ゲーム大会、チームダイアローグ |
3日目 | ディスカッション②「1年後にむけたアクションプラン」 スピーカーセッション「はたちの頃②」 荒井優 公益財団法人東日本大震災復興支援財団専務理事 ソフトバンク株式会社 社長室 アクションプラン作成 メンターディナー 合唱練習・門出の言葉練習・プレゼンテーション準備 |
4日目 | Eggs’N Things原宿店にて朝食 閉会式&ランチ |
プログラムハイライト
リーダーとの対話
“東日本大震災という未曽有の惨事の中、生きることができ、このプログラムに参加するというチャンスに恵まれた皆さんには、大きな使命があると思っています”
安部昭恵 首相夫人
“「一緒にやろう」とよびかけ、自らストーリーを始めていくということ、勇気を奮ってストーリーに入っていくこと。若いうちにたくさん失敗し、怒られ、悲しんで構わない。失敗を恐れるな”
荒井優
公益財団法人東日本大震災復興支援財団専務理事
ソフトバンク株式会社 社長室
“ビヨンドトゥモローに集う皆さんには、仲間として、悲しみぬく時間を共にし、絆と信頼を深めていってもらいたい”
小泉進次郎 衆議院議員
“これだけ自由で豊かな社会であるにもかかわらず、社会の物差しに自分の人生をあてはめ、生き方を限定するのはもったいないじゃないか”
宮城治男 NPO法人ETIC. 代表理事
ディスカッション「東北のためのアクション」
参加学生は、これからビヨンドトゥモローという場を通してリーダーとしての成長を志すにあたり、東北被災地出身の学生だからこそ実現できるアクションプランを考えました。震災から2年が経ち、風化が懸念される一方、山積する復興課題。震災を体験したからこそ語ることができる体験を基に、深夜まで議論を続けました。
(スカラーズ担当)石川孔明
NPO法人ETI
C.リサーチ事業部
マネージャー
(フェローズ担当)石原昌尚
ビヨンドトゥモロー
インターン
チームビルディング 鳩ノ巣キャンプ
2012年から奨学金プログラムに参加している学生たちと、今年から新たに参加する学生たちが、団結してビヨンドトゥモローという場を共に構築するメンバーになりたい―2012年から参加している先輩たちの声で、プログラム期間中、1泊2日のキャンプが企画されました。都心から約2時間離れた静かなキャンプ場で、学生たちは、文字通り同じ釜の飯を共にし、ゲームに歓声をあげ、今後共に何を実現したいかを語らいました。
閉会式
3泊4日のプログラムは、彼らがまとめたアクションプランを提示する閉会式で締めくくられました。昨年来の参加者が、新たな仲間と共に力を合わせ、未来に向けたアクションプランを力強く発表しました。これから、全員の力を合わせて、ビヨンドトゥモローという場を構築するという誓いと共に、濃密な時間の続いたプログラムが終了しました。
学生スピーチ
今なぜ、震災について発信する必要があるのか。なぜ、このように被災地出⾝の仲間として集い、対話するのか。時には悩み、時には⼾惑いながら自問を続けた学⽣たちがその想いを言葉にしました。
プレゼンテーション
支援団体
公益財団法人 東日本大震災復興支援財団