東日本大震災の翌年、東京で開かれたある会で、地震の当日、母親と避難する途中に津波に巻き込まれたという女子高生の生々しい体験談を聞きました。それが、私とビヨンドとの出会いです。その後、私自身も活動に加わる中で、支援の対象は、東北の被災地から全国に、さらには、貧困や虐待など厳しい環境のもとに暮らす子供たちの支援にと、活動の幅を広げてきました。

この間、多くの温かいご支援のおかげで、国内・国外で積み重ねた人材育成のプログラムは、高い評価をいただいてきました。その結果、自らが置かれた境遇の中に閉じこもりがちだった若者に、気軽に話せる仲間がいることや、自分が活躍できる場がいくつもあることに気づいてもらう、かけがえのない居場所を提供することが出来たと思います。

設立10周年を迎えたビヨンドトゥモローは、これからも、時には迷い、時には立ち止まりながら、初心を忘れずに活動を続けていきたいと思っております。

一般財団法人教育支援グローバル基金　代表理事 橋本 大二郎