ボストン ボーイズ・アンド・ガールズ クラブ/ビヨンドトゥモロー 気仙沼プログラム2011
2012.05.19
2012年2月24日~25日に、被災地における日米交流を目的とした「ボストン・ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ/ビヨンドトゥモロー 気仙沼プログラム」を宮城県気仙沼市にて開催しました。米国・ボストンにて日本語と日本文化について学ぶ高校生11名が被災地を訪問し、地元の人から生の声を聞き、また、気仙沼の高校生と共に被災地を歩き、東北の未来のあり方について発信しました。
参加者
米国・ボストンから来日する「ボストン・ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ」の学生11名及び気仙沼地域出身者を中心とした被災高校生8名。
コンセプト
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- 体験
- 米国人高校生が、気仙沼出身の高校生の案内により被災地を歩き、日本人高校生が語る「僕の家が津波に流された跡」「3月11日に走って逃げた道」を実際に自分の足で確かめ、東日本大震災のもたらした影響を追体験する。
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- 対話
- 日米の高校生が、共に課題に取り組むことで、震災をキーワードに相互理解を深め、国境や人種を超えた発想のトレーニングの機会とする。
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- 発信
- マスメディアやインターネットメディアを通じて、「世界に知ってほしい東北」について広く伝えていく。
プログラム内容
- 2月24日(金)
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- 地元コーヒー店での朝食・復興に携わるオーナーとの対話
- 地元事業者による震災の影響に関するプレゼンテーション
- 昼食
- 東陵高校訪問(部活動見学・体験)
- ゲーム・リーダーシップアクティビティ
- ウエルカム・ディナー
- 2月25日(土)
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- 朝食
- 被災地訪問(チームに分かれて、BT生の流された家の跡、3月11日に津波から逃れるために走った道、などを実際に訪問)
- プレゼンテーション作成・発表
- 昼食
- 「HOPE」レコーディング/プロモーション・ビデオ撮影
*「HOPE」は、東日本大震災により被災した東北被災地の子どもたちのために作られた、英国のミュージシャンであるジュリアン・レノンおよびニック・ウッドによるデュエット曲です。ピアノ演奏を小室哲哉氏がてがけた「HOPE」に、本プログラム参加学生がバックコーラスとして参加。その録音・収録を本プログラム中に行いました(3月8日よりiTunesにて配信開始)。楽曲映像はこちら
プログラムを通じて学んだこと
「震災を風化させたくないということがアメリカに伝えたい被災地の想い」「何万人の被災者のことを知ってもらうことも重要だけれど、その裏にある一人一人に震災がもたらしたストーリーを知ってもらうことが大切だと思った」 「被災地を実際に歩いてみて、震災が人々にもたらした悲しみを体で感じた気がした」
「日本の地域社会の強さに驚かされた」
「津波が襲った土地には、住居の基礎がたくさん残っていた。物理的には四角い空き地でしかないそれらの空間には、人々の家が、暮らしが、そして希望があった。それは、『四角い空き地』では表現できない」 「震災から11か月が経ち、今、地元の人々は復興にむけて、地域をもう一度立て直すために頑張っている。その事実は、決して忘れられてはならない」
「アメリカでは、事実を報道としてはきくけれど実際に体感する機会はなかった。今回、実際に見ることで学ぶことがたくさんあった」 「お金の支援も重要だが、実際に一緒に行動する支援の形の重要性を学んだ」
ボストン・ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブとは
ボストン・ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブは米国マサチューセッツ州・ボストンに拠点を持つ非営利団体として、強い人格を持ち、自らの能力を最大限発揮できるようなリーダーを育成することを目的に活動しています(ウエブサイト http://www.bgcb.org)。メディア掲載
- テレビ
- KHB東日本放送「スーパーJチャンネル宮城」
- 読売新聞全国版(2月25日) 三陸新報(2月26日) 河北新報(3月1日)
ご支援・ご協力いただいた企業・団体:
- 株式会社東京糸井重里事務所
- フィッシュ・ファミリー財団
- Syn