「架け橋」という存在の大切さ ~米国プログラム実施報告~
村瀬二郎記念奨学事業 米国サマープログラム2024実施報告
2024年9月8日~15日に、アメリカ・ニューヨーク、ワシントンDCでの海外研修プログラムを実施しました。
米国での研修は、感染症拡大のため2019年を最後に開催を見送っており、5年ぶりの実施となりました。
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本研修は、日米両国の架け橋として活躍された故村瀬二郎氏のご遺志を継いだ「村瀬二郎記念奨学事業」として、皆様からのご支援、ご寄附により支えられ開催することができました。同事業は、日米交流の担い手となる若者がアメリカの空気に触れ多くの人と交流し、米国社会について学ぶことを目的としており、学生たちがアメリカという地でたくさんの学びを吸収する機会となりました。
【概要】
参加者:ジャパン未来スカラーシッププログラム2023年度奨学生および2024年度奨学生より10名
テーマ:グローバルリーダーシップとは?~イノベーションや多様性に富んだアメリカで学ぶリーダーシップ~
訪問先:米国 ワシントンD.C.・ニューヨーク
支援:村瀬二郎記念基金、米日財団、日本万国博覧会記念基金助成事業、NY 日系人会、ジャパン・ソサエティー
協力:日本航空株式会社、BofA証券株式会社
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渡航前壮行会
BofA証券株式会社様ご協力のもと、壮行会を実施しました。第1部では、参加学生は「自分が問題視している社会課題」について自分の経験をもとに改善するためにできること、そのために米国研修で学びたいことを英語でまとめゲストの前で発表をしました。第1部最後には、前駐シンガポール大使、元駐スウェーデン大使の山崎純様より渡航前の学生へ激励のお言葉を頂戴しました。
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第2部では、BofA証券株式会社様ボランティアスタッフの方々とともに、英会話ワークショップを行い、渡航前に語学の練習に取り組みました。
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NYでの活動
プログラム前半と後半はNYに滞在し、9.11ミュージアム、イサムノグチ美術館、国連本部ツアーと国際連合日本政府代表部特命全権大使志野光子大使表敬訪問、エスティ―ローダー企業訪問、スタートアップ企業ディナ―セッション、NPO団体Common Pantryボランティア活動などを行いました。
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イサムノグチ美術館は、弊基金理事・村瀬悟氏のご夫人で、生前弊基金事業をご支援してくださっていた裕子様が理事を務められており、芸術の継承のためにご尽力されていました。
各訪問先で外から見た日本について、米国での多様性について様々な立場から学ぶことができました。
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ワシントンDCでの活動
プログラムの中盤では、ワシントンDCを訪問しました。主に、ジョージタウン大学J-NETの現地学生交流、現地高校(CHEC)にて高校生との交流、国会議事堂ツアー、在米日本大使館山田重夫特命全権大使表敬訪問、元上院議会議員マックスボーカス氏・伊藤弁護士との対話などを通して、様々な分野での「リーダーシップ」について新たな視点を得ることができました。
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Farewell Reception(提言発表会)
最終日には、弊基金理事村瀬悟氏主催のもと、ジャパンソサエティ様を会場にお借りし提言発表会を行いました。会場の「村瀬ルーム」は米国プログラム開始以来毎年使用させていただいており、村瀬家の思いのこもった場所です。
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提言発表は、「グローバルリーダーシップとは?」という大きなテーマに対して、自らが問題視している日本の社会課題への取り組み方を米国研修での学びを反映させたアクションとして発表しました。
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また、プログラム開催に際して、9.11 トリビュートセンター学芸員を務めていたMeriam Lobel 氏より現地で多くのサポートをしていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
参加学生の声
「理解し合うことの重要さをとても学べたと思います。アメリカで活躍する日本人を見て、『架け橋』という存在の大切さも実感しました。自分も異なる文化の人々や社会を繋ぐ『架け橋』になりたいと思いました。」
「私にとってのグローバルリーダーシップとは『聞く力』にあると考えます。特にグローバルという広い範囲であれば、生まれ育った環境や、大切にしている信念など多様になってくるということを、今回の米国研修で実際に目で見て感じることが出来ました。」
「グローバルリーダーシップとは、様々な人の状況、感情や言葉にできないことに目を向けることができ、それを知った上で誠実に優しさを持って物事を分析し、意見を出し、より多くの人のために尽力できることだと考える。今回学んだグローバルリーダーシップを自分がもち、それを充分に発揮してより多くの人の幸せに貢献できるような今後にしたい。そして、人、社会に貢献できたことを後悔しない人生にしたい。」
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今回のプログラムを通して、参加学生は日本国内外へと視野を広げ自分だからできることをグローバルリーダーとして考えていくきっかけを持つことができました。
プログラム開催に際しましてご支援ご協力いただきました全ての方へ感謝申し上げます。