公益財団法人教育支援グローバル基金|ビヨンドトゥモロー

インターン生の活躍と成長

3月も中旬となり、2023年度も締めくくりの時期となりました。ビヨンドトゥモローでは、2023年度を締めくくる「スプリングプログラム」に向けて準備を進めています。

さて、今回はビヨンドトゥモローのプログラム運営には欠かすことのできないインターン生の2023年度振り返りメッセージを紹介します。

ビヨンドトゥモローでは、年間奨学生に加えて、かつて奨学生だったビヨンド卒業生が「インターン生」としてビヨンドトゥモローの運営に携わっています。インターン活動を通し、奨学生として得た経験や学びを社会で活躍するための実践力として強化しています。

インターン生の主な活動内容として、年間プログラム内の活動やオンラインプログラムの企画・運営、SNS上でのビヨンドトゥモローの活動について情報発信を行っています。

 

<3月下旬のプログラムに向けたオンラインミーティングのようす>

<3月下旬のプログラムに向けたオンラインミーティングのようす>

 

今回は、インターン活動を振り返って印象に残っていることや得た学びについて、インターン生に振り返ってもらいました。

 

インターン生 Oさん

「私はインターン生の活動を通じて、他者と協働して物事を作り上げていくことの大切さを学びました。プログラムのコンテンツを企画する際、仲間のアイディアやアドバイスを組み合わせていくことで、よりよいものを作り出すことができました。印象的だったのは、企画が行き詰まっていたときに仲間のインターン生にMTGの時間を取ってもらったところ、更に企画を発展させることができたことです。他者の視点を借りることで、多角的に企画を分析することができました。『早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け』という諺があるように、複数人で協力すればより良いものを作り出せるということを実感した瞬間でした。私が思うに、ビヨンドトゥモローの活動のゴールは『遠く』にあることが非常に多かったです。活動で学んだことを活かし、将来社会に出たときに仲間と協働して物事を成し得ていくことを大切にしていきたいと思います。」

 

インターン生 Sさん

「私はインターン活動を通して、当事者視点を意識する力がより高まりました。私は『体験共有』という奨学生どうしが自分自身の過去や家庭環境を打ち明けるプログラムを主に担当していました。特に私が意識していたのは、奨学生の体験共有への不安や不信感を減らしていくことです。そのために、体験共有の司会ではスタッフの一員としてではなく同じ奨学生だった者として話すことを大切にしていました。体験共有を通して、奨学生が『ビヨンドトゥモローを学校や家庭とも違う新たな居場所』になったと伝えてくれたことは、自分にとって大きな達成感があり特に印象残っています。私は将来教師を目指しています。ビヨンドトゥモローで学んだ当事者視点を意識する力を活かして、教師としてだけではなく同じ生徒だった者として生徒たちと接していくことを大切にしていきたいと思います。」

 

インターン生 Kさん

「インターン活動を通して学んだことは、ビヨンドトゥモローを多面的に捉えることです。奨学生のみんなと直接向き合う機会に加えて、広報活動にも携わることができ、『この場をより多くの人に届けたい』という思いが一つの軸になった1年でした。特に印象的だったことは、昨年の11月に開催されたジャパン未来リーダーズサミットです。久しぶりに顔を合わせて打ち解ける奨学生やサミットを通じて初めて活動に参加する仲間、一人ひとりが居場所を創る主体となって参加する姿がとても印象的でした。また、各班の議論をサポートするメンターの皆さんや提言発表にご参加いただいたゲストの皆さんをはじめ、ビヨンドトゥモローを応援してくださる方々と奨学生がともに常に未来への前向きなお話をされていたのが印象的でした。今後は、インターン活動を通じて学んだ心の居場所や物事を前向きに実現していく大切さを胸に未来に向かって一歩一歩進んでいきたいです。」

 

インターン生 Nさん

「私はこの1年間、学生がどのように『成長』『変化』をするのかに重きをおき、企画等を作成してきました。自分が考えた企画を通じて、学生が変化していったのが最もわかったのは、サミットでのワークショップです。サミットで行ったワークショップは、56個の価値観の中から直感で惹かれたもの3つを選ぶという内容です。このワークを行ったことで、学生自身が大切にしている価値観を再認識したり、選んだものを班内で共有することで新しい価値観を知ることができたりしました。ワーク中、学生の顔が変わっていき、自分がワークショップを通して伝えたかったことが伝わったことを間近で見ることができ、とても感動しました。この企画を通して、目的を持って計画を立てることや物事に意義を見出すことの大切さを学びました。今後は些細なことでも意味や目的を持ち、常に成長できるようになりたいです。」

 

インターン生 Yさん

「この1年で印象的だったと思うのは、奨学生の多様な表情です。今までの苦しい経験を受け止めた上で、仲間と一緒にふざけて笑い合っているような学生らしい顔を見る事ができた事や、対面プログラムの中で見せた悩む表情や涙等、彼らの素直な感情が表情に現れている事とその表情が様々な経験をして変化していく事が嬉しかったし、美しいと思いました。これはインターンの立場だからこそ見られた貴重なものだったと思います。同時に、自分の欠点の一つだと考えている人を見る観察力高まったと感じています。

私はこれからまた1年間インターンとして活動を継続しながら、引き続き大学で芸術を学びます。1年間の間でついた観察力で、奨学生達のニーズに合った学びのサポートが出来たらいいなと思っていますし、少しでも人の心や日常を救うような芸術活動をする為に活かしていきたいと思っています。」

 

インターン生 Eさん

「インターン活動で学んだことは『伝え方』です。今まで自分の思っていることが相手にうまく伝わってないと感じる場面が多々ありました。主にインターンのミーティング中での発言の仕方や対面プログラム内の奨学生への声のかけ方、SNSの広報を通して、話をする前に要点や相手にしてほしいことを伝えるなど、相手のことを考えて話をするようになりました

インターン活動の中で印象的なことは奨学生の表情が変わる場面です。休み時間などは笑い合い、ふざけ合っている奨学生ですが、プログラムが始まると顔色を変えてまじめモードに切り替わります。提言作成をしている際はとてもワクワクしながら、試行錯誤をして話し合いをしています。場面ごとにモードを切り替え、学びを最大限に吸収し、対面プログラムが終わるころには自信のついた顔で帰っていきます。その表情の変化が身近に見ることができるのが私の頑張る動機になっています。」

 

 

インターン生の成長は、目を見張るものでした。自分の経験をいかした企画の運営を行い、その活動の中から、どのように組織を引っ張っていくのかを考えて、リーダーシップを着々と伸ばし活躍していました。インターン活動の経験や学んだことは、社会へ羽ばたいていく彼らの糧となり、活躍してくれることでしょう。

ビヨンドトゥモローは、インターン生をはじめ、これからも逆境を経験した若者の成長のため精いっぱい尽力してまいります。

今後もどうぞご支援よろしくお願いいたします。

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