人材育成プログラム
ビヨンドトゥモローの人材育成プログラムは、特定の能力を育成することを目的とするものではなく、困難を経験した若者たちが、その経験を糧に成長し、他者の心の痛みに想いを馳せる「共感力」をもって行動できる人材として、社会の各所で花を咲かせるまでの過程を応援しています。
未来を切り拓く力を育むカリキュラム
ビヨンドトゥモローには、虐待や喪失など困難な経験を乗り越えてきた若者たちが集います。彼らの痛みや葛藤は、他者に共感し、社会に優しさを 広げていく力の源となります。私たちは、そうした経験を強さに変え、多様な価値観と向き合いながら未来を切り開いていく人材を育てたいと考えています。
だからこそ、スキルの習得だけでなく、人間力を育むことを重視したカリキュラムを設計し、理想のリーダー像や、身につけたい力を明確に掲げています。
目指すリーダー像
共感力をもって、国内外において社会をよりよい方向へ導くことができるグローバルリーダー
- 自らの困難な経験を強みに変えて、他者への思いやりをもとに思考を深めることができる人
- 一人ひとりの意見に真摯に耳を傾け、より良い結論へと導いていくことができる
- 多様な視点を理解し尊重し、物事を多角的に捉えることができる人
プログラム目標
高校生奨学生:
自分の潜在的な可能性に気づき、それを最大限生かして表現する力を身に付ける
大学生等奨学生:
未来の日本を背負う“グローバル リーダー”として自分にできることを考え、周囲を巻き込みながら行動する力を身に付ける
アプローチ



仲間との対話
ビヨンドトゥモローでは、「体験共有」「マイ・ストーリー」というセッションを通して、学生たちが、親との死別・離別、児童養護施設や里親家庭に暮らすことになった経緯など、なかなか人に話すことのできない自身の経験を、安心して話せる環境を提供しています。自身の過去を仲間に話し、互いを受け入れ、自分の心が軽くなり、仲間との信頼関係を築いたという経験が、彼らがその後、人生を切り開く上での財産となっていきます。

視野の広がり、世界への挑戦
キャリアについての視野を広げたり、国内外での社会課題について学ぶために様々な領域で活躍するリーダーの話をきいたり、海外に足を運んで世界について学んだりという、社会とのつながりを大切にしています。各界のリーダーとの対話や、国内・海外の社会課題についてのフィールドワーク、キャリアセッションなどの活動を通し、参加学生たちが自らの未来について考えます。

自分に何ができるか
ビヨンドトゥモローでの様々な学びを通して、自分の役割を見出すために、社会課題の解決のために自分に何ができるかを提言にまとめてプレゼンテーションしたり、自分たちが考えた企画を実践する機会を提供しています。様々な領域のゲストを招いての提言発表会、ビヨンドトゥモローの活動を企画・実践するタスクフォースなど、「自分に何ができるか」を実践的に学ぶ過程を重視しています。
これまでの人材育成プログラムの事例
国内での人材育成プログラム

日本国内での社会課題に目をむけ、地域でのフィールドワークなども行っています。
海外での人材育成プログラム

世界に足を運び、世界の課題について知り、世界の人とつながる機会を提供しています。
オンラインプログラム

新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から、2020年より、タブレットの無償貸与と定例オンラインプログラムの実施が始まりました。日本全国に広がる学生たちが、物理的な距離に制約されることなく、学びあう環境の整備を行っています。