公益財団法人教育支援グローバル基金|ビヨンドトゥモロー

ジャパン未来リーダーズサミット2022 開催報告

 

概要

2022年10月8日~10日に、日本全国から高校生・大学生41名が集う「ジャパン未来リーダーズサミット2022」が開催されました。親との死別・離別を経験したり、児童養護施設や里親家庭、生活保護受給世帯などに暮らす若者が集い、様々な領域で活躍するリーダーたちと協力し、「若者が孤独から立ち上がれる社会の実現」をテーマにグループ毎に提言をまとめました。


最終日には、各領域で活躍するリーダーたちの前で参加学生全員によって提言発表が行われました。日本の各地から集う次世代を担う若者たちが、社会に実在する課題について考え、話し合い、最終的には地域、日本、世界の未来につながる提言を学生たち自らの手によって考案する機会となりました。

【主催】一般財団法人教育支援グローバル基金

【支援】BofA証券株式会社

【後援】文部科学省

【参加者】 以下の条件を満たす41名の高校生・大学生(選考によって選出)
 - 保護者が死亡している
 - 単親家庭(母子家庭・父子家庭)に暮らしている
 - 児童養護施設などの社会的養護の施設に暮らしている
 - 里親家庭に暮らしている
 - 生活保護受給世帯に暮らしている

【スケジュール】
1日目 集合、オリエンテーション、アイスブレーキング、体験共有/マイストーリー
2日目 モーニングセッション、ふるさと自慢、チームディスカッション、スピーカーセッション、提言作成
3日目 閉会式/提言発表、フェアウエルランチ、奨学金ガイダンス、ふりかえり

プログラムハイライト


サミット期間中は、チームにわかれて活動。大学生たちがチームリーダーとして、高校生たちをサポートしました。


社会人プロフェッショナルの方々がメンターとして学生たちに寄り添い、提言作成のプロセスにアドバイスする他、人生の先輩として対等に接し、学生にとってロールモデルを得る機会となりました。


スピーカーセッションでは、自民党参議院比例区支部長 英利アルフィアさんをゲストとしてお迎えし、多くの困難を乗り越えた経験から得た学びや、現代の社会のあり方についてお話を伺いました。また、質疑応答の時間には、学生それぞれの視点から多様な質問がされました。

【メンター一覧】
 〇岡崎祐吉
   あしなが育英会 専務理事

 〇籠島康治
   株式会社電通 クリエーティブ・ディレクター/コピーライター

 〇笹田珠生
   バンク・オブ・アメリカ 在日代表 BofA証券株式会社 代表取締役社長

 〇柴山徹
   バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ 東京支店 業務部

 〇Jeong Haram
   バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ 東京支店 業務部

 〇谷山響
   BofA証券株式会社 債券本部 外国債券営業部

 〇Peter Walker
   BofA証券株式会社 コンプライアンス部

 〇宮崎美絵
   BofA証券株式会社 業務部
 

  ※五十音順、敬称略


「若者が孤独から立ち上がれる社会」をテーマに、それぞれの経験や意見をぶつけ合うディスカッションは白熱しました。「社会がどうあるべきか」ではなく「自分たちに何ができるか」という自分事の視点を大切に、チームごとで提言を作成していきました。


サミットでは毎回恒例として「全体合唱」を行っています。

しかし、今回はコロナ禍により全員で直接合唱することが叶わなかったため、グループ毎に「手紙~拝啓、十五の君へ~」を収録し、最終日にそれらの映像を合わせた合唱動画として上映しました。


最終日の閉会式には、全学生が提言発表プレゼンテーションを行い、審査員による投票にて優勝チームが決定されました。

優勝チームは「ビヨンド支部計画」と題して、ビヨンドトゥモローのプログラム内で毎回行う「体験共有(自身が経験してきた過去を仲間に共有する時間)」を47都道府県で行い、互いの経験や考えに触れあって頼れる人を増やしていくことで、孤独感を減らすというアイディアを発表しました。

その他、SNSを活用したり、無料塾を立ち上げたりなど、各チーム自分たちの経験を生かした具体的でユニークなアクションプランを提言してくれました。



【ゲスト】
 加藤勝信 厚生労働大臣
 竹中平蔵 慶應義塾大学名誉教授
【提言発表審査員】
 上滝賢二 元NHK理事、般財団法人教育支援グローバル基金 監事
 大空幸星 NPO法人あなたのいばしょ 理事長
 小宮山利恵子 スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院准教授
 佐々江信子 信子フォーラムジャパン 代表
 橋本大二郎 一般財団法人教育支援グローバル基金 理事長
 箕浦裕 BofA証券株式会社 上席顧問
 
 ※五十音順、敬称略

クラウドファンディングによる支援

3年振りの開催となるリーダーズサミットはクラウドファンディングでの支援により、実現することが叶いました。 ご支援、応援頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。 今後とも、ビヨンドトゥモローの活動を皆様と協力して続けていけますよう、精進してまいります。

参加学生の声

“全くと言っていいほど話してこなかった自らの経験を話すことによって一皮むけた人間になったと思う。それは人間として強くなったということでもあると思う。”



“たった3日でも心から信頼する人ができ、もっと人の事を信じてみようと思えるようになった。”

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