エンデバー サマー・リトリート2022を開催しました
~若者が挑戦しやすい環境を作るためにできること~
高校生向け夏のプログラムを開催しました
概要
大学生向けの夏のプログラムに続き、8月16日から19日の4日間、ビヨンドトゥモローの奨学金プログラム「エンデバー」に参加する高校生を対象とした「エンデバー サマー・リトリート2022」を長野市にて開催しました。
高校生のみで実施された本プログラムでは、「若者が挑戦しやすい環境を作るためにできること」を高校生が主体となって考え、提言発表としてまとめるために、様々な企業の訪問や人々との交流を行いました。
【主 催】一般財団法人教育支援グローバル基金
【開催地】長野県長野市、上田市
【参加者】エンデバー・プログラム参加学生10名
【後 援】長野県教育委員会、NHK 長野放送局
スケジュール
1日目:集合、オリエンテーション、スピーカーセッション、体験共有
2日目:自然体験、企業訪問(医療)、県内大学生との交流、ディスカッション
3日目:企業訪問(メディア)、侍学園訪問、子ども食堂でのボランティア体験、提言作成
4日目:提言発表会、リフレクション、解散
目的
今回の「サマー・リトリート 2022」においては、「若者の挑戦」をテーマに、長野県での様々な経験や出会いを通して将来に対する考えを深めます。コロナ禍において若者の生の体験が減っている中で、直接自分の目で見て手足を動かす経験をすることで、より主体的に自分事として社会をとらえるきっかけとすることを学生に期待しています。
プログラムのテーマ
「将来の社会を担うリーダーの一人として、困難を抱える若者が挑戦しやすい環境を作るためにできること」
プログラムハイライト 1日目:スピーカーセッション
プログラム初日には、株式会社ふろしきや まとめ役の田村英彦さんにご参加いただき、田村さんが取り組まれている地域活性化のための数々の取り組みや挑戦、挑戦を妨げる困難などについてのお話を伺いました。‟挑戦しやすい環境づくりとは何か”、‟自分にとっての挑戦とは何か”を考えるきっかけとなりました。
プログラムハイライト 2日目:自然体験、企業訪問、大学生との交流
2日目は早朝から長野の自然を体験すべく、「フォレストアドベンチャー」にてアスレチック体験!池を超える 150 メートルのジップスライドなど、スリル満点で爽快感溢れる体験を通して、仲間とともに全力で楽しみました。
午後には長野県長野市の中心部にある整形外科専門病院を訪問。高校生が将来の道を考える上で、様々な業種や職種を見ることが人生の選択肢を広げるため、高校生にアンケートを取り、医療関係を訪問することとなりました。 訪問先の宮下整形外科クリニックでは、整形外科医、看護師、放射線技師、リハビリアシスタントなど、患者に接する様々な職種のスタッフの方々に仕事の内容ややりがいについてなどお話を伺いました。
企業訪問後は、「長野を、少しずつ、もっと良くする」をコンセプトに、まちづくりの活動をされている団体「ユースリーチ」に参加する大学生と交流を行いました。高校生に一番近いロールモデルとして大学生の話を聞き、大学での勉強や生活のお話など沢山質問することで、和気あいあいとした雰囲気のなか、大学進学後のイメージをつかむことができました。
プログラムハイライト 3日目:企業訪問、フィールドワーク
3日目も前日に続き、企業訪問を行い、NHK長野放送局を見学。放送に関わる様々な職種の方から実際にお話をお聞きしたり、放送スタジオを体感しました。アナウンサー気分を味わい、高校生達も少し緊張気味。
午後には上田市に移動し、侍学園上田校を訪問。不登校などの学生を支える侍学園の取り組みを知ることで、自立支援の在り方、NPOの社会における役割など学びを深めました。
夕方には同じく上田市内にある、高校生が主体となって運営している子ども食堂「おけまる食堂」を訪問。コロナ禍のため、実際の食事支給ボランティアは体験できませんでしたが、食料配布のお手伝いをさせていただきました。高校生が主体的に、地域社会に向けてアクションを起こしている具体例を見ることができ、エンデバーに参加する高校生にとっても有意義な時間となりました。
プログラムハイライト 4日目:提言発表会
最終日には、長野県副知事 関 昇一郎氏、長野県立大学グローバルマネジメント学部准教授 中川 亮平氏、BofA 証券株式会社 取締役副社長 林 礼子氏、ビヨンドトゥモロー代表理事 橋本 大二郎を迎え、「将来の社会を担うリーダーの一人として、困難を抱える若者が挑戦しやすい環境を作るためにできること」のアクションプランを提言としてまとめ、発表しました。
2班で行われた発表では、挑戦する人をみんなでサポートする「クラッシャー」という団体を作るというアイディアや、挑戦したい人や失敗してしまった人を励ます「こどもばぁー」というバーを開くというアイディアが出ました。各班演劇を取り入れたプレゼンテーションをするなど、非常に独創的で工夫を凝らした発表が行われました。
参加学生の声
“今回のリトリートで最も印象的だった場面は、おけまる食堂の方々との交流会です。長野県の高校生とお互いの高校生活のことであったり、若者の挑戦について会話をすることで、想いを通わせることができたと思います。そして、新たな仲間が増えたと感じています。そのことは私にとってとても心強いですし、今後、私が前を向いて進んでいく励みにもなると思います。”
“10人の仲間とスタッフさんと3泊4日を過ごし、その期間にたくさんの新しい出会いをしました。そこで気づいたことは、自分にはたくさんの仲間、応援してくれる人がいるということです。今後は、仲間に見合う自分、応援に応えられる自分を目指して、努力を惜しまず、頼ることを恐れず、感謝を忘れずに、夢に向かって生きていきます。”
‟ふろしきや田村さんのお話は、提言作成に役立つお話が沢山聞け、とても有意義な時間だった。また、前回のプログラムと違い、先輩に頼ることができないため、不安を抱えていたけど、ちゃんと自分の意見を言えたし、相手の意見も聞く事ができ、最後までやりとげることが出来た。意見を言う、質問をするということに対してより積極的になれたと思う。”
‟侍学園の寮生活で行っている取り組み(過ごし方など)や、おけまる食堂での子供達の取り組み(食料配布だけでなく勉強や遊びなど)を、将来自分が行いたい居場所づくりに活かしていきたい。”