公益財団法人教育支援グローバル基金|ビヨンドトゥモロー

夏季ダボス会議ジュニア・リーダーズ・プログラム2011

「ビヨンドトゥモロー/BEYOND Tomorrow」は、東日本大震災により被災した若者のリーダーシップ教育支援事業です。
被災した若者たちが、逆境の中でも希望を失うことなく、大きな夢を抱いて社会に貢献する人材に育つことを目的とするこの事業の一環として、2011年9月11日~16日、東京及び中国・大連において『夏季ダボス会議ジュニア・リーダーズ・プログラム』を実施致しました。 参加者は、東日本大震災により被災し親を亡くした学生を含む高校生・大学生7名。 被災地からのメッセージと支援への感謝を世界に発信するとともに国際的な経験を積むことへの意欲・志を持ったメンバーが集い、夏季ダボス会議(中国・大連市開催)に参加しました。従来、世界のトップリーダーのみが招待される本会合に、学生代表が招待されることは非常に稀であり、日本人としては夏季ダボス会議史上初めての試みとなりました。

夏季ダボス会議について

 「夏季ダボス会議(正式名称:Annual Meeting of the New Champions)」はスイス・ジュネーブに本部を置く非営利財団である世界経済フォーラム(正式名称:World Economic Forum)が2007年に設立した年一回の会議です。このイベントはこれまで中国の大連と天津で開催されており、各界で活躍する1500人のリーダーが世界中から一堂に会します。参加者は、政治家・経営者・ジャーナリスト・NGO・芸術家など幅広い領域を代表し、様々なテーマについて議論を交わしていきます。 本年度は、9月14日~16日、中国・大連市にて開催されました。開幕式では温家宝首相が式辞を述べられました。日本からは、小島順彦三菱商事株式会社取締役会長、竹中平蔵慶應義塾大学教授グローバルセキュリティ研究所所長などが参加。また、主要新聞、雑誌、テレビなどメディアも多数参加しました。 本年は、東日本大震災を受け、世界に対して被災地の状況を伝えるために、被災地にいる若者に特別に枠が開かれることになりました。

テーマ

1. 東北からの発信

2. 世界のリーダーからの知見

3. 国際交流・文化体験

4. メンタリング

1. 東北からの発信

 東日本大震災の状況について、参加者がそれぞれの実体験を自分で話し、世界のリーダーに伝える「アンバサダー」としての役割を果たす

夏季ダボス会議において、7名の学生全員が、いずれかのセッションで発言者・質問者として
東北の状況について世界のリーダーたちに訴えました。特に、学生の4名たちがそれぞれの被災体験を語り、その上で自分が今後何をしていきたいかについてスピーチをした「Tohoku to the World」のセッションでは、聴衆が涙を流し、スタンディング・オベーションで拍手を送られました。  /wp/wp-content/uploads/2019/12/davos03.jpg

また、財界人を対象とした朝食会や、日本政府主催のジャパンナイトなど、非公式な会合においても、学生たちは東北からの視点について発言し、世界のリーダーたちが東北の姿を生の声を通して学ぶ機会を提供しました。 「東北からの学生の参加によって、我々が学んだ」というコメントが、多くのリーダーたちから寄せられました。

2. 世界のリーダーからの知見

夏季ダボス会議に集まるトップリーダーの話を聞き、世界的な枠組みの中で、今後の日本の役割、東北復興に求められるもの、自分にできることを考える

夏季ダボス会議中には、エアン・ショー(マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター)、竹中平蔵 (慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長)、堀義人(株式会社グロービス)など著名なリーダーたちが7名の学生たちと直に対話をする時間が設けられ、多くの示唆と指針を得る機会となりました。

3. 国際交流・文化体験


中国の人や事情について理解を深め、日本と中国の相互理解につとめる

国際交流におけるハイライトは、四川大震災孤児3名との交流でした。自然災害で困難な状況を体験した同世代の者同士、すぐにうちとけ、日本と中国の文化について紹介しあう時間が設けられました。また、共同記者会見を行い、世界に向けて、自然災害のリスクや、世界が関心を持ち続けることの重要性を訴えました。

4. メンタリング

 ビヨンドトゥモローを支援するリーダーたちと個別に対話することで、自分の将来について考え、夢を具体化する

BEYOND Tomorrow発起人の一人一人が「メンター」として各学生を担当し、会期中のメンタルサポートや、将来の夢についての助言を行いました。

「人生で大切なこと5つ。1.寛容さ。2.人生は再出発の連続である。3.人に助けを求めることを躊躇しないこと。4.勇気を持つこと。5.世界を体感すること」 エアン・ショー マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター
 (どのように日常の困難の中で、大きな志を抱き続けるのかという質問に対して)「『夢みながら耕す人になれ』という言葉がある。大きな目的を忘れずに、毎日の積み重ねを続けることが大切」 竹中平蔵 (慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長)

プログラム

事前研修

中国・大連に出発する前に東京で1日半に渡る研修を受けました。 コミュニケーション研修、セッション準備、英語コミュニケーションなど。

夏季ダボス会議

スケジュール(クリックすると詳細が表示されます) 東京での事前研修〈9月11日(日)〜9月12日(月)〉 大連でのプログラム〈9月13日(火)〜9月15日(木)〉

学生学生

東日本大震災により被災し親を亡くした学生を含む高校生・大学生7名が参加しました。

特別セッション

メディア掲載情報

新聞記事掲載一覧 2011.09.02 三陸新報に掲載 2011.09.03 朝日新聞地方版オンラインに掲載 2011.09.11 読売新聞に掲載 2011.09.11 岩手日報WEB NEWS、岩手日報新聞に掲載 2011.09.13 日本経済新聞に掲載 2011.09.13 朝日新聞に掲載 2011.09.14 JAPAN TIMESに掲載 2011.09.15 読売新聞に掲載 2011.09.22 JAPAN TIMESに掲載 2011.10.07 河北新報に掲載

プレスリリース

「夏季ダボス会議ジュニア・リーダーズ・ プログラム参加者決定について」
一般財団法人 教育支援グローバル基金の設立及び支援事業「ビヨンドトゥモロー」の開始について

協力団体

協力団体

あしなが育英会 四川省教育国際交流協会 世界経済フォーラム

支援企業

オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン株式会社 株式会社インターリテラシー グランド ハイアット 東京 フェデックス キンコーズ・ジャパン株式会社 三菱重工業株式会社 六本木ヒルズ&アンド 六本木ヒルズクラブ ロート製薬株式会社 CLSA

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