”自分の成長を感じたプログラム” ― サマー・リトリート2024開催報告
2024年8月6日~10日、石川県・福井県にて、「サマー・リトリート2024」プログラムを開催しました。
〈参加学生〉
・エンデバー(高校生)奨学生(13名)
・ジャパン未来スカラーシップ・プログラム(大学生等)奨学生(6名)
・インターンシップ参加学生(3名)
〈後援〉 美浜町、美浜町教育委員会
〈共催〉 学校法人福井学園 福井南高等学校
〈協力企業〉 ロート子どもの夢基金、グリーンコア株式会社、キンコーズ・ジャパン株式会社
プログラムテーマ:将来のビジョン構築 ~ 逆境を経験した若者の可能性と社会への貢献 ~
提言発表テーマ:「わたし」だからできる誰もが輝ける社会形成のためのアクション
〈プログラム内容〉
〇1日目:ゲストセッション(NHK金沢放送局)
初日には、NHK金沢放送局を訪問。「報道の立場から見えた能登半島地震」をテーマに、地震発生当時に直接災害の現場を目にした方からの貴重な経験をお話いただき、災害が多く発生する日本に住む自分たちに何ができるのかを考えるきっかけとしました。
〇2日目:石川県立輪島高等学校訪問
学校の授業の一環として「街活性化プロジェクト(街プロ)」に取り組む輪島高校の生徒の皆さんと街プロの取り組みにについて意見交換を行いました。巨大地震を経験しながらも、地域のために活躍している高校生との交流会では、お互いの経験を生かした有意義な時間とすることができました。
〇3日目:防災体験学習
学生の立場で災害発生にどんな役割を果たすことができるのかを考えながら、災害発生を想定し新聞紙を活用したスリッパやカレー作りを体験し、自然災害発生時に大切な自助共助、そして公助について改めて考える時間となりました。
〇3~4日目:美浜町エネルギー体験教育
美浜原子力発電所訪問、電池遊覧船乗船体験、エネルギー教育施設「きいぱす」での体験学習を通し、身をもって電気供給の仕組みや大切さ、発電所立地自治体の現状を町の方からのお話も踏まえ学びを深めました。
〇5日目:提言発表会
5日間のプログラムを通して得た学びを最大限生かし、「『わたし』だからできる誰もが輝ける社会形成のためのアクション」を発表しました。「偏見に対して自明性を疑え」「仲介者」「第三者のつながり」「目標推し活」といった各班のテーマのもと、自分達だからできることを発表しました。
〈参加学生の声〉
エンデバー(高校生):Aさん
最も心に残っていることは自分の成長を感じたことです。今までのプログラムでは班でのディスカッションのときは周りの意見に合わせたり曖昧でもわかったフリをする時か時々ありましたが、今回のプログラムでは自分の考えや思ったことはそのまま言うことが出来たり少しでも疑問があった時はしっかりと質問をすることができました。
スカラー(大学生等):Bさん
震災の爪痕を肌で感じて、辛いのに目が離せなくなった。私は子どもたちのために何か将来アクションを起こしたいと思っているが、災害を前にしたら全て無力だと思った。それを少しでもやわらげるために防災の意識をもっと高めたいと思った。
5日間を通して、これから起こりうる災害にどう備えていくのか、「わたし」だからできることは何なのかを、一人ひとりが真剣に考えました。彼らの将来にとって、そしてこれからの社会にとって、この5日間が大きな意味をもつものとなりました。
今回のプログラムも、多くの方々にご協力いただきました。この場を借りて、すべての皆様に感謝申し上げます。