公益財団法人教育支援グローバル基金|ビヨンドトゥモロー

東日本大震災から12年が経ちました

ビヨンドトゥモローの活動発足は2011年6月。震災発生後、世界を牽引する日本の若きリーダー達が頭を寄せ合い「被災地のために何かできることはないか」と立ち上がりました。

当時、被災してビヨンドトゥモローに参加した学生が当時の経験を今どのように活かし、活動しているのかを知るべく、卒業生の一人にお話を聞きました。

【2013年から2017年にビヨンドトゥモローのプログラムに参加した鈴木淳さん(仮名、写真左)】

 

 

 

ビヨンドトゥモローの活動で最も印象に残っているのは、人生初海外渡航となった海外研修プログラムです。
「アメリカの人たちに被災経験を話してみない?」
と言われ、現地の方に震災で母を亡くした話をしました。
異国の地で初めて会う方に自分の経験を話すことは正直不安でしたが、話を聞いてくれた方々は「私たちに何かできる事はありませんか?」という言葉をかけてくれました。


わたしは“ただ知っててほしい”と答えました。
遠い土地の知らない若者の話にこんなにも共感してくれる人が居る事に支えられ、とても暖かい気持ちになったのを覚えています。
それまで夢や目標はありませんでしたが、ビヨンドトゥモローの活動では同世代で同じような経験をし、支えてくれる仲間にも沢山出会いました。
「次は自分があたたかい言葉をかけて誰かを支えたい」と思い、今は公務員として働いています。


 生活の中で、「被災した自分では…」という考え方じゃなく、「被災した自分だからこそ誰かのためにできることがある」と信じて行動しています。これまで支えてくれた方たちに感謝の気持ちを行動で示し、何より亡くなった母に胸を張っていつか会えるように、今後も自分にできることをやっていきたいです。

本業と並行して活動するサッカーチームでの活動の様子

ビヨンドトゥモローについて