一般財団法人教育支援グローバル基金|ビヨンドトゥモロー

沖縄スプリング・プログラム2022 開催報告

~沖縄で真のダイバーシティについて考える~

沖縄でスプリング・プログラムを開催しました

 

概要

3月22日~25日の4日間、ビヨンドトゥモロー2021年度奨学生と2022年度奨学生を対象に「ビヨンドトゥモロー沖縄スプリング・プログラム2022」を開催しました。

ビヨンドトゥモローでは学生同士が出会い、お互いの価値観を共有しながらリーダーシップを育んでいくために、様々な対面での交流プログラムを開催しています。コロナ禍においてもオンライン・プログラムを中心に、世界中の人と繋がり、これまで以上に頻繁に活動を続けることができました。

沖縄スプリング・プログラムでは、32名の高校生・大学生が沖縄に集まり、現地ゲストをお招きしてのスピーカーセッションやフィールドワークをしながら、お互いの理解をし、社会課題について様々な視点から捉えなおし、提言作成を行いました。



【主  催】一般財団法人教育支援グローバル基金

【協  力】バンク・オブ・アメリカ

      コニカミノルタグループ キンコーズ・ジャパン

【開催地】沖縄県

【参加者】

 

「エンデバー2021

「ジャパン未来スカラーシップ・プログラム2021

「ジャパン未来フェローシップ・プログラム2021

「エンデバー2022

「ジャパン未来スカラーシップ・プログラム2022

参加学生 32

 

スケジュール

1日目:集合、オリエンテーション、アイスブレーキング、体験共有/マイストーリー

2日目:フィールドワーク、スピーカーセッション、ディスカッション、提言作成、中間発表、リフレクション

3日目:リハーサル、提言発表、自然体験、閉会式、リフレクション

4日目:解散

目的

様々なバックグラウンドを持つ仲間があつまるビヨンドトゥモローでは「未来への挑戦」を目指しています。多様な出会いを通して、一人ひとりが前を見て、未来の中に居場所を見つけ、社会のために何ができるのかを考え、実践する機会をプログラムに組み込んでいます。

対面で行うプログラムには、オンラインの繋がりでは得られない出会いや葛藤など、未来へ挑戦するための様々な経験があります。スプリング・プログラムでは21年度と22年度の奨学生がこれからの出発地点を共有し、未来について考えました。

 

スプリング・プログラムのテーマ

社会における「ダイバーシティ」を実現するための提言の作成

今なぜ社会ではダイバーシティ(多様性)が注目されているのでしょうか。どのような状態が理想のダイバ ーシティなのでしょうか?それを実現するためには、どのような取り組みが必要で、高校生・大学生である 自分たちに何ができるのかを考えることが今回のプログラムのテーマでした。困難な経験をしたからこそできる、当事者としての視点を盛り込んだ日本社会の未来への提言を作成し、最終日の発表会で発表します。

 

プログラムハイライト  1日目:体験共有

ビヨンドトゥモローでは、共感力のあるリーダー育成のため、お互いについて語り合う体験共有を行いました。ビヨンドトゥモローに参加した理由、それぞれのバックグラウンドや興味・関心について共有しながら、相手を受け入れ、仲間同士の関係を築いていきます。

プログラムハイライト  2日目:フィールドワーク

沖縄の歴史について学ぶため、各所を訪れ、お話を聞きました。過去にあった戦争と現在の社会は、何が共通していて、何が異なるのか、時代の当事者として深く考えました。

プログラムハイライト  2日目:スピーカーセッション

より多様な視点を取り入れた提言作成にするべく、沖縄県で“多様な生き方の実現”にむけ活動されている方々をゲストに迎え、スピーカーセッションを行いました。スピーカーの方々からの問いによって様々な立場に立って考えたことで、柔軟な視野を身に着けました。

今回ご支援いただいたスピーカーの皆様

糸数温子さん (日本学術振興会特別研究員、一般社団法人daimon 元代表理事)

野入直美さん (アメラジアンスクール理事長)

阪本将吏さん (認定NPO法人 侍学園スクオーラ・今人 沖縄校校長)

沖縄科学技術大学院大学(OIST : Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University)の学生の皆さん

プログラムハイライト  3日目:提言発表

テーマについて考えたことや「真のダイバーシティ社会」とはどのような社会なのかについて、考えたことを発表しました。自分たちだからこそ見える視点や持っている価値観をチーム内で昇華し、多様性あふれる提言発表会となりました。

プログラムハイライト  3日目:クロージング

班ごとにプログラム内の振り返りやこれからの自分たちについて、共有しました。21年度奨学生はビヨンドトゥモローを卒業、22年度奨学生にとってはこれから1年間の活動と、それぞれにとって新たなステージへと進みます。

 

参加学生の声

“プログラムに参加する前は新しい知識や情報を見聞きしてもただ頭に取り込むだけで、それは今後にいかせるのか、なぜそうなるのかなどと深く考えることはしてきませんでした。今は、沖縄で得た事やそれ以外に見聞きした事は、今後どのように活かしていくのか、少しでも考える力が付いてきたと思います。また、考える力が付いてきたことで、自分で自分の事について考えた時、客観的に自分を見る事ができるようになりつつあると感じます。エンデバー2021参加学生

“このプログラムでは、自分を変えたいと思って参加した。グループでのディスカッションなどの典型的な合意形成をすることで、発案力と同時に受容力みたいなものが付いたと思う。一人では考えつかないようなものを作り上げられた。それがこのディスカッションの成果だと思う。また、今夏のテーマであるダイバーシティについても自分の考えを持つことができたという変化があった。これからの人生、多様性について聞かれたらいつもこのプログラムのことを口にするだろう。エンデバー2022参加学生

“毎晩の班長会議での振り返りは、勉強になることが非常に多かったです。個人・グループとして一日を反省する上で、うまくいかなかったことも多く出てきましたが、それは本当にうまくいかなかったことなのか・違う観点ではプラスに考えられるのではないか、というフェローの方の話が印象に残っています。逆に、一見うまくいっているようでも何か問題を孕んでいるかもしれないという話もして頂きました。つまり、一元的な反省をしてはいけないということです。特にこのプログラム中では、明確に正解だと言えるものは少なかったと思います。今後も反省する時には、一回立ち止まって別の角度から振り返るということを大切にしていきたいです。スカラー2021参加学生

 

 

 

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