公益財団法人教育支援グローバル基金|ビヨンドトゥモロー

”ビヨンドでの仲間との出会いが将来の糧になる”(24年度奨学生紹介)

―ビヨンドの奨学金制度と今年度奨学生のご紹介―
3月のスプリングプログラム2024を皮切りに、ビヨンドトゥモローの2024年度の活動がスタートしました。
今年度は、高校生奨学生16名大学生等奨学生12名が最終選考を通過し、奨学金給付のほか、宿泊プログラムや、オンラインプログラム等の人材育成プログラムを通して、逆境を経験した共感力のあるグローバルリーダーとなるべく、1年間を通し活動に励んでいきます。
今回は、
ビヨンドトゥモローが実施している奨学事業について
今年度の奨学生2名
をご紹介したいと思います。

●奨学事業について

ビヨンドトゥモローでは、奨学事業として2つの奨学金制度を実施しています。
エンデバープログラム…社会的養護下にある高校生を対象。高校3年生に対しては、大学等への受験に関わる費用を上限10万円まで給付。
ジャパン未来スカラーシッププログラム…保護者と離別・死別などを経験した採用年度に大学等へ進学する高校3年生・既卒者を対象。大学等の1年目に年額50万円を給付。
選考を経て、奨学生となった学生は、奨学金支給のほか、ビヨンドが実施する人材育成プログラムに参加し、1年間を通して仲間との交流、社会課題に対する提言発表、ゲストの方からの学びを通して将来国内外で活躍する共感力をもったグローバルリーダーになるために学んでいきます。

●今年度の奨学生を2名のご紹介

★Aさん 高校3年生「エンデバープログラム2024」奨学生

”ビヨンドの奨学金を得られることで、経済的不安が軽減され、安心して勉学に励むことができます。この機会を大切に自己実現に向けて今後も努力を重ねていきたいです。”
ひとり親家庭で育つAさん。高校2年生のときに「ジャパン未来リーダーズサミット」(年間奨学生のほか、単発参加者を募り開催する人材育成プログラム)を知る。世代や出身の異なる仲間との出会いから多くの刺激を得たサミット参加をきっかけに、年間奨学金制度「エンデバープログラム」へ応募。今年度より年間奨学生として参加している。

●ビヨンドを知ったきっかけ

在籍する高校で、ビヨンドトゥモローが実施する単発参加者を募る人材育成プログラム「ジャパン未来リーダーズサミット」を知った。ちょうど同じ時期に普段の生活で悩みを抱えていて、自分を変えるきっかけを探していた。いつもと異なる環境に身を落とし込み、全国から集まる参加者との交流を経て自分を変えるきっかけになれば、と思いサミットへの参加を決意した。

●初めてのビヨンドの活動(2023年11月サミット)に参加してみて

世代や出身の異なる仲間が集まり、違う視点を持つ人とのかかわりを通して日常生活で関わる人とはまた違う人たちと出会うことが刺激となった。サミット参加する前は、「自分の居場所ってどこだろう」と自己肯定感が低いと感じていたが、サミット参加を通して、「自分はここにいていいんだ」と居場所を見つけ、心に余裕をもつことができた。サミット参加後は、普段の生活においても、物事を前向きにとらえられるようになり、ポジティブな変化をもたらすことができた。サミット参加をきっかけに、「この自分の居場所で仲間たちとより多くの時間を過ごし成長していきたい」と思い、エンデバープログラム(高校生対象の年間奨学金プログラム)に応募に至った。

●エンデバー奨学生としてのプログラム(2024年3月)に参加して

サミット参加を越える多くの刺激と学びを得ることができた。特に、将来のビジョンに大きな影響があった。これまでは、家庭科の教員を目指していたが、ホームレスの方の支援を行っているゲストの方の活動についてプログラムの中で知った時に、ヤングケアラーなどの社会課題に直結したような社会貢献活動にも興味をもつようになり、将来への選択肢を広げることができた。

●今後ビヨンドの活動を通して学びたいこと

自分の考えを分かりやすく的確に伝えられる力を身につけていきたい。また、一つの物事に対して幅広い視点で見られるよう視野を広げられるようにしたい。そして努力していく自分の姿が他者へ前向きな影響を与えられるような人になっていきたい。

★Bさん 専門学校1年生「ジャパン未来スカラーシッププログラム2024」奨学生

​​​​​​​”同じ境遇をもった仲間との出会いが将来様々なことに挑戦していくにあたって自分の糧になると感じています。”

ひとり親家庭で育つ専門学生Bさん。Bさんは、高校時代も自分の力で他団体の奨学金を勝ち取りカナダ留学を実現。高校留学をきっかけに海外への興味をもった。現在は、IT系専門学校にて専門性を高めつつ、将来米国の大学への進学を目指すべく勉学に励んでいる。

●ビヨンド応募のきっかけ

高校時代、他団体の奨学金を獲得し留学を実現したことをきっかけに海外へ興味をもつようになった。高校卒業後、米国の大学へ進学を希望していたが金銭面の懸念を理由に断念。自分の状況を踏まえると、米国進学を実現するためには、アルバイトをすると同時に様々な奨学金制度を活用しながら計画的に費用を工面していく必要がある。そんな時にビヨンドトゥモローと出会う。ビヨンドの奨学金制度は、他の奨学金制度と比べると、なにか違う魅力を感じた。特に「参加する学生が困難を経験してきている」という共通点があるというところも更なる興味をわき立たせるきっかけとなった。また、ビヨンドが実施している多様な人材育成プログラム、特にグローバル研修に興味をもち、自分の興味を深掘りできる機会になると思い応募を決めた。

 

●初めての人材育成プログラム(2024年3月実施)に参加してみて

同じ境遇を経験してきている仲間たちと過ごしていく中で、自分の思いを打ち明けたり同じ境遇にある仲間の体験を聞くことで「自分だけじゃない」と感じられたことが心強かった、心が軽くなった。仲間と共感できることがあるからこそ、短時間でも打ち解けることができて、ビヨンドを「こころのよりどころ」として感じている。この経験が将来様々なことに挑戦していくにあたって自分の糧になると感じた。

 

●今後のプログラムで学んでいきたいこと

自分の興味関心を深めていきたい。高校時代、自分で奨学金に関してリサーチしカナダ留学のチャンスを得て、日本国外への興味をもった。またIT分野に興味があるので、グローバル研修に参加し、多文化共生社会である米国においてどのようにIT分野が発展しているのか肌で感じ学びたい。そしてその学びを日本に持ち帰り、自分の専門性を向上させながら、そしてより広い視野を持ったグローバルリーダーとして、自己実現を目指していきたい。

 

 


今回ご紹介した2名をはじめ、全奨学生がビヨンド生として将来のグローバルリーダーになるべく、学びを深めています。

今後も、奨学生の活躍や学びに関してご報告していきますので、ぜひご覧ください!

ビヨンドトゥモローについて